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私の人生の22から24歳まで、殆どグレー色になってしまった。

幸せとあっと一歩近くの記憶、なぜか泡のようになっている。あの後に思い出す数は片手で数えるぐらい少ない。夢の中でも出ないほど、きれいに消えてしまった記憶のはずなのに。

忘れていない。埋めただけで、掘れないように深くまで埋めていた。

この時期の私は何をしていたのがよく言えない、幸せだったのに。それしか思い出せない。いや、思い出したくないだけ。どうせまた泣き出す。人がおかしいのよ、幸せを忘れてしまう、覚えているのは別れの言葉だけ。

もう電話しないでくれ。

だからもうしない。

思ってもしない、愛もしない、夢をみない、写真もみないように、メールアドレスも変えた、メッセンジャーもブロックした。すべてあなたの望み通りにしてあるよ。

私、いい子でしょ?といつも聞いていたのに、このことだけ、もう聞けない。今回はご褒美なんてをもらいたいわけではない。ただきれいに閉めることを。

あのことばと矛盾している、

一緒にがんばろうね、私達の未来のために。

未来なんてないわよ、あのさよならの後には、もう私しかいなくなってしまった。

 

またグレーゾーンは一つ増やした。

いつかカラーになったらもう気にしていない証だが、もう一度あの爪切りの音を部屋の中に響くようにしてくれる?

 

 

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